家の新築を考えていますが、雑誌で見たコートハウス(中庭型住宅)とは、どのよ うなものですか?
日本の戸建住宅の多くは、建物を敷地の北側に、庭を南側に配置する形が一般的です。しかし、プライバシーの面から見ると、周囲から庭や部屋の中が見えてしまうために、カーテンやついたてで防がねばならない場合があり、必ずしも快適ではありません。
庭でバーベキューをしたくても、他人の目が気になる?
部屋に大きな窓をつけたが、中が丸見えになってしまい、いつもカーテンが必要。
外からの視線を考えずに計画すると、思わずそんな目に。
また、窓から見る景色の良否も日常の中で大事な要素です。
いつも隣家の汚れた壁を見て暮らすのは寂しいものです。
中庭型住宅とは文字の通り、庭を中に取り込んだ家のことです。他から干渉されずに楽しめる庭・空間を造るという発想の家、塀や植物をうまく使って、庭をより積極的に取り込もうというアイデアの家のことで、「コートハウス」と呼んでいます。
比較的古くからある手法ですが、密集した市街地の敷地だけでなく、広い敷地でも優れた魅力を生み出します。気品のある、気持ちの良い家を造りたいと考えている方は、ぜひご検討されることをおすすめします。
『月刊ぷらざ2001年11月号掲載』回答:神澤宣次(JIA会員)
6 月 13, 2005 カテゴリー: 計画 | Permalink
この記事へのコメントは終了しました。
コメント